フリーランス翻訳者を目指す世迷言

2017年2月にフリーランス翻訳家になる。海外移住を目指しているが、さて。。。

役所は出すのに渋り、取るのは意気揚々と

『わたしは、ダニエル・ブレイク』

www.newsweekjapan.jp

という映画がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したそうです。
まだ見ていない、というか見たくない映画かもしれません。
というのも、この映画の原題は、
Daniel Against the System
つまり、官庁が理不尽な扱いをしているようなイギリスの現状を描いているストーリーだから。

イギリスは税金が高い分、福祉が充実している。
それを最大限利用して、日本ではあれ? と思うような生活をしている人をピックアップしたテレビ番組を見たことがあります。
でもそんな人もいれば、こんな現実もあるということでしょうか。

日本はそんなに税金が高くない?
うーん、高い、安いをどう判断するかによるので何とも。

前回のエントリーで触れた国民健康保険ですが、豊島区役所では引き落としをスムーズに行うために、銀行のキャッシュカードを端末でスキャンするだけで手続きが終了しました。他でやっているように紙に銀行口座を書いて、判子を押してという手続きならば数週間掛かると言われました。

そして、40歳以上は払わなくてはならない介護保険
これは、年金生活になったら、年金から自動引き落としになるのだそうです。

この件に関しては、年金機構のサイトに書いてあります。まったく上から目線ですが。
Q. 年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を天引きするのはどうしてですか。
A お答えします
高齢者のほとんどの方が何らかの公的年金を受給していますので、年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を天引きすることにより、年金受給者の方々が個別に各種保険料(税)を金融機関に納めに行かなくてもすみます。
また、市町村は住民の方々に個別の納付勧奨などを行わなくても各種保険料(税)を収納することができます。
こうしたことから、年金受給者の方々や市町村の負担を軽減できる仕組みとして年金からの天引きが行なわれています。

http://www.nenkin.go.jp/faq/jukyu/kyotsu/kaigo-choshu/20140421-01.html

金額については、市町村による、つまり豊島区が決定することなのです。

ここで私の不満。
うちの母はすでに後期高齢者です。
でも要支援1という奇跡です。
その少ない年金から介護保険が天引きされ続ける現実ってどうなんでしょうね。
私と母は別の市町村に住んでいるので、私が支払っている介護保険で母が恩恵を受けているという実感も薄いし。
敬老の日に紅白のお饅頭を配布するのではなく、こうした面で老人に報いることを考えないのが不思議。。。

先日のTVタックルで、都道府県、市町村という多層構造は本当に必要なのか? という論議がありました。
実際、都内23区内でもシステムが異なっていて、都内で引っ越しをして、区役所で声を荒げたことがあります。
また、そのテレビ番組では東京都庁の公務員給与が一番高く、上位に東京都中野区が入っていて、びっくりしました。
私は以前に中野区に住んでいたのですが、老人が多く、税収入が少ないというイメージがあります。
まあ、最近は大学のサテライトが出来たりもしていますが、そんなに官庁が手厚く活動しているイメージがありませんからね。
脱線ついでに、区によって、不妊治療とか、出産手当とか異なるという事実を意外に知らない人が多いのですよね。

一億総活躍を目指す日本であれば、こんなちぐはぐなシステムを継続するって問題ではないんでしょうかね。